2016年12月30日金曜日

吸着力と体重

 アリは、一日約ハエ2匹分くらいを食べていますが、メタボになってしまい、餌の入ったタッパーに登る時に、停止すると滑って下がってしまうようになりました。登るのも困難で登ろうとしなくなりました。 (タッパー以外の木や木綿の布はスムーズに登れます。)
ナツはハエ2匹以上に食べていますが、メタボではなくタッパーもスムーズに登る事ができます。↓

  解り難いですが、カメラは固定で、アリが下がっていきます。
登る事はできますが停止ができません。 ↓

アマガエルとツチガエルの環境適応に関する研究 その2「 カエルの吸着力の比較」
という論文がネットで公開されています。 県学生化学賞 山崎賞 となっており研究者は不明です。
それによりますと、(以下考察の抜粋 )
「吸盤の大きさが大きくなればなるほど吸着力が大きくなる。しかし、吸盤が大きい事は身体が大きい事で体重も大きくなってしまう。したがって、体重が2g以内で吸盤の大きさが1mm位がアマガエルが理想的体型なのかも知れない。」
とありました。

アリとナツはアリの方がやや大きいですが、吸盤の大きさはそんなには変わらないと思います。
1mm以上はあると思いますが、まだ測っていません。

体重測定をしましたが、夕食前の空腹時で吸水は不明です。
 (私の見ていない時に吸水した可能性があります。)
 アリが約5g   ナツが4g  論文の2gのアマガエルと比較すると倍で重いです。
特にアリはナツより1g多いのですから吸着力は弱く停止できないのでしょう。

野生で生きて行くには、アリの体重では危険から逃れるのに不利になります。
アリは春までにダイエットさせなければなりません。

今年一年ブログを見て下さいましてありがとうございました。
コメントを下さり応援して下さいました皆様には、厚くお礼申し上げます。

それでは良いお年をお迎えください。

2016年12月28日水曜日

アリもカメムシ食べる

ナツが12/5日から餌を4日間食べず心配しましたが、カメムシを食べ消化不良が原因と思われました。 (12/10のブログ)
その後は、ナツの調子も良くなり、二匹ともほとんど毎日虫を食べに来ていました。
カメムシは注意して部屋で見つけると、外に出していました。

今度はアリが、12/22から3日間虫を食べに来ず、つい立のこの位置から動かずジッとしていました。↓

 25日 アリのいた近くで糞らしき物を発見。↓
頭のないカメムシの死骸です。つい立にベターと付いていましたから、アリの不消化な糞だと思います。 ↓
アリもこっそりカメムシを食べたようです。その後アリは毎晩虫を食べに来ています。
二匹は野生より多く食べていて空腹ではないと思うのですが、飼育のカエルは食いしん坊さんになるのでしょうか。

2016年12月26日月曜日

近くで過ごす理由

前回のブログで「アマガエルは強い危険を感じると仲間の上に乗る」と書きました。

23日 ナツは強い危険を感じ、アリの所に行き頭の上に乗りました。その後も近くで過ごしました。

     次の日24日も アリの近くで過ごすナツ  ↓
 

 アマガエルは単独行動なのに、なぜ近くで過ごす事があるのか。?

2012年のニュートンに「なぜ魚は群れる?」との記事がありました。 ↓
京都大学 益田玲爾教授によると、魚が群れる利点は、
 ①単独時より食べられる確率が下がる。
 ②情報量増大 ( 天敵や餌を発見する)
 ③繁殖
 ④学習  (餌の捕り方や天敵に襲われる事を学ぶ)
    2012年9月発行 ニュートンP100~引用


  アリとナツの二匹は、餌を捕る時や食後の散歩でも相手の行動を見ていて真似をしています。
アマガエルが集まるのは、この魚の群れる理由と同じなのではないでしょうか。
しかし、この本能が強ければ、アマガエルも群れるはずですが群れはしません。

哺乳類の群れで過ごす動物は、このような利点に協力(共同)や愛情がプラスされていると思います。

今までの観察で、危険を感じた時に仲間の近くに行く行動は、仲良しガエルだけに見られました。
それは、仲良しガエルは観察する時間が長く、野生のカエルは短いので発見できなかったかも知れませんが。
仲良くなるのは時間と個体差(性格)が関係します。アマガエル同士でも初対面はお互いに警戒する事が多く、たとえ近くで過ごしても長くは続きません。 他ガエルが近くに来ると逃げるカエルの方が多く観察しています。

アリとナツが近くで過ごしたい理由は、魚の様な本能だけでなく、なにか親愛の情があるのかも知れません。

25日 アリはパイプにいましたが、ナツに近づき、
 
 近くに決めると、 ↓

今度は、ナツがアリの直ぐ側に行きこのまま夜まで過ごしました。↓
 
 可愛いく、微笑ましいです。

2016年12月23日金曜日

危険時は仲間に乗る

2012年10月12日の事でした。
いつも側で過ごしている仲良しのヤマオとフタバ。 この日はフタバはヤマオから少し離れていました。 ↓
 
 私は悪戯心でフタバの背中を触ると、驚いたフタバは急いでヤマオの背中に乗ってから、その後に隠れました。
 (12年10月13日 「熱い視線」のブログ)
   ↓ 実際の画像に絵を入れました。こんな行動です。
 
フタバはヤマオの後に隠れるとうなだれていました。ヤマオは驚き3回ほど鳴きました。 

この行動を見て、フタバはヤマオに助けを求めたと推測しました。

昨年、カッコとマイモを部屋で飼育していて、これと全く同じ行動を観察しました。私がケースの掃除を始めると、マイモが驚き急いでカッコの側に行き頭の上に乗りました。

そして今朝です。
アリは定位置のつい立にいて、ナツはパイプ棚の上にいました。ナツは最近パイプにいる事が多いです。私は掃除を始めましたが、手が当ってパイプ棚を揺らしてしまいました。
驚いたナツ、まっしぐらにアリの方に向かい、

 アリの上に乗りました。↓

アリの上に乗ったまま周りの様子を見ています。 ↓

暫らくして危険でないと判断したのでしょう。 離れてここで過ごしています。↓
 
そしてまたナツはアリに少し近づきました。 ↓


アマガエルは強い危険を感じると、仲間の体に乗る事が分りました。そして近くで過ごします。
全く同じ行動を3回(4回でした)経験しましたので確実と思います。
仲間に助けを求めるのか、敵に体を大きく見せて危険を回避しようとするのか。
悪く解釈すれば、襲われる率を半分に減らすためと考えられます。

追記  忘れていましたが、8/16 ミカとアリを飼育していた時、カメラを近づけてアリが驚き、ミカの上に乗った事がありました。 ↓ 逃げるなら遠くに跳び下りるはずですが。
 

2016年12月21日水曜日

ねばるアリ

アリとナツは昼間はつい立で休んでいる事が多いです。 ↓
 夜になりお腹が空くと床に下りて来ますので、タッパーに虫をいれて置くと中に入って食べます。
虫は平均で、ハエまたはアオムシ1、 イエコ(2~4mm)数匹です。
食べ終わると、「終わり」と分らせるためにアリもナツも容器から出すのですが、再び容器の中を見に行きます。↓
あげないでいると、容器の中は見ないで私をガン見です。 ↓
ナツは諦めが早くお気に入りのストーブで寝ています。
「もうオシマイ」とタッパーを片づけると、今度は虫の入っているケースの側で粘ります。↓

 ここで、3時間粘っていましたがあげません。23時ビニールテントに入れました。

2016年12月18日日曜日

おねだり

アリとナツは、虫を食べに隔日に来ていましたが、数日前から毎日もらいに来るようになりました。
食欲が出ると安心する一方でメタボの悩みが始まります。
特にアリは太ってきましたので、虫を小さ目にして数は増やしているのですが、それでは満足できないようです。 食べ終わってもまだ欲しいと、私をガン見します。

それでも無視していると、簡易ベットにいた私の腕に乗って来ましたが、暫らくしてベッドの足に移動して私の様子を窺っています。 

         ベットの私から見ると ↓

私が動くと、乗り出して私を見ます。  可愛くて可愛くて虫をあげたいですが、我慢です。

ここで熟睡しましたので、ビニールテントには入れずに私は眠りましたが、朝にはつい立に戻っていました。

2016年12月16日金曜日

相思相愛

飼育中のアリとナツは餌場以外では仲良しです。
良く近くで過ごしていますが、アリの方からナツに近づき、ナツからアリに近づくのは見ませんでした。       少し離れていても ↓
 
 アリからナツに近づきます。 そのような時は、ナツも拒否はせずに近くで過ごします。↓
この日朝、ナツは離れていましたがアリを見ながら少しづつ近づいて行きました。 ↓
ゆっくりゆっくりアリの様子を伺いながら近づきます。 以前餌場でナツがアリに攻撃したので、心配して見ていましたが、これは攻撃する表情ではなく様子を窺っているのです。 ↓
ナツ 「 ココニイテイイ ? 」  アリ 「イイヨ」 
 態度や表情でお互いの意思を確認しているのだと思います。 ↓
穏やかで幸せそうな表情です。↓
ナツからもアリの側に行くことが分り、とても嬉しいです。

2016年12月12日月曜日

アリの勝ち

ビニールテントは夜間は閉鎖していますが、簡単な重しだったため、何回も脱走されました。
それで裾部分の布の上に板と重しを追加し出られないようにしました。 ↓ (12/6 ブログ)
これなら大丈夫と思ったのに、10日朝アリがビニールテントの外に貼りついています。↓

何処から出たのか調べると、板の端が少し浮いています。 布の下に潜り込み板の隙間を出たと思います。 ↓
敵ながらアッパレ 今回の勝負はアリの勝ちです。 次の手を考えなければ。

アリは中に入れると、ナツの側に行き仲良く過ごしました。 ↓

2016年12月10日土曜日

ナツ不調の理由

 昨日のブログで、ナツが虫を食べなくなり5日目も動かなくて心配、と書きました。
今朝、大きな糞を見つけました。 1㎝以上あるカメムシで、消化できずそのままです。↓
食べに来なかったのは、こっそりカメムシを食べて不消化だったからでしょう。
 お腹に詰まらなくて排泄でき良かったです。
これからは、カメムシが家にいたら外に追い出し、食べないようにします。解放状態で飼育していると、このような事が起こりますので注意が必要です。普通アマガエルはカメムシは食べないのですが。
↓ 6日のナッちゃん 絶食2日目ですがこのお腹ですから少々食べなくても大丈夫でしょう。

  そして今日 ↓ 
 
私の方を向きこの表情、いつもの調子の良いナッちゃんになりました。

2016年12月9日金曜日

ナツ不調

 飼育中のアリとナツは、11月末から食欲減退し餌は隔日にしか食べに来なくなりました。
隔日でも食べる日はいくらでも欲しがり食べるので 、メタボで心配はしませんでした。
    12/5~ナツは4日間もこの場所でジッとして動きません。↓

ナツは5日から食べにも来ないしお風呂にも入らず、全く動く様子がありません。
昨夜8日の夜、鉢の受け皿に移動していましたがそこで動きません。 昨夜で4日も食べない事になります。受け皿には水はありません。 
 心配になり虫を見せると出て来ました。 ↓
いつもほど元気はありませんが、イモムシ・ハエ・イエコを食べました。 ↓
痩せてはいませんが、いつもより指が細く色が濃く感じましたので脱水かと思い、無理やりお風呂に入れましたが嫌がり出てしまいました。
そして逃げるようにケース内に戻り隠れて動かなくなりました。 ↓

調子が悪いようで心配です。 アリも食べない日3日目になります。
最近は室温も17℃から下げないように、20℃前後にしています。

2016年12月7日水曜日

サシからハエに

サシからハエにさせる方法を、コメントでAさんに教えていただきました。
10/19 24のブログのコメントにありますのでご参照ください。

サシからハエにする方法はとても楽で安価でした。
サシが購入できるならお勧めですので紹介します。

 シロサシを購入  一袋100円 (100匹位)
  釣り具店で購入しましたが、ここ伊那ではシロサシは常時ないそうです。
  (ベニサシはありますが、着色剤の安全性が不明ですので使用できません。)
  
保管方法
 購入した袋のまま濡れた新聞紙に包み、更にビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保管。
 Aさんの情報によると、羽化率は落ちるが2ヶ月は保存できたそうです。

サシから羽化            ↑
 サシを羽化させたい数だけ、オガクズと一緒に容器に入れて常温に出します。
 サシには、餌や水は必要なく、放置です。  (オガクズは必ず入れて置く)
  2~6日位で蛹になり、更に14日~18日位で羽化します。 
 この日数は、温度により大きく差あり、個体差もあります。

 Aさんの場合 11月下で 18日前後  更に寒いと30日かかる事もあるそうです。
 私の場合は、室温17~22℃位で、11/16 蛹→11/29 ハエに羽化しました。 ↑
 そのサシの状態にもよりますので参考までにして下さい。

ハエの飼育
ハエになると水分と餌は必要になります。
ハエ飼育容器はいろいろ試しましたが、餌の交換時や掃除やハエを出す時に、脱走して家の中を飛び回りますので、そのような時は風呂場など密閉した場所で行います。

それで、私の考案した容器です。
小さなビニール袋をセロテープでつなぎ、細長い袋を作ります。
その中に、納豆の容器に湿らせたテッシュと、熟柿やバナナなどハエが好む物を入れて置きます。
餌の容器の交換は、餌容器を出口におき、ハエは袋の奥に追い洗濯バサミで止め、ハエが出られないようにして交換します。 これでハエを逃がす事はなくなりました。↓

ハエを出す時は一匹づつ出口に追い出し、後は出られないように洗濯バサミで止め、追い出したハエは羽を切り飛べないようにして、カエルの前に落とします。
羽は切られても良く動くのでカエルは追い回して食べています。
 
この袋も容器も使い捨てなので、掃除の必要はなくとても楽です。
清潔に管理すれば、人に対しての衛生面は問題ないと思います。
(ハエは少し大きいですが、楽に吞み込んでいます。)

ハエになってから3~4週間は生きるそうです。私の場合もこれで2週間以上生きています。
私の場合一日カエル2匹でハエ4匹として、 4匹×14日=56匹  二週間毎に60匹位づつ常温に出して行く予定です。余ったら予備として冷凍保存します。
栄養が偏らないためと、予備としてイエコも飼育して時々与えています。

ハエの飼育は抵抗がありましたが、実際にするととても楽です。サシを見ても平気になりましたが、
 「やれ打つな、ハエが手をする足をする」 ・・・・。

Aさん とても助かってます。ありがとうございました。