2014年12月8日月曜日

居場所

アマガエルは、田んぼなどで生まれ、オタマジャクシからカエルに変態すると、その後を過ごす場所を探して移動します。これを分散と言います。
そして、自分の好む居場所を見つけると、そこで冬眠まで過ごします。

デッキで暮らすアマガエルの居場所は成長とともに移動します。
その移動の経過を書きます。

6月18日 近くの田んぼで変態したばかりのカエルが分散を始める。
6月29日 我が家に到着
 まず、デッキ下にあるドウダンツツジで日中を過ごす。毎年同じです。↓

 
直ぐに、デッキの床や、デッキ内のコニファーで過ごすようになる。↓
 

7月10日頃より、デッキの手すりに来るようになり、カエルハウスに入り始める。↓
 高い所の方が安全と解っているようだ。
7月22日 カエルハウスにお風呂を付けると、毎日数匹のカエルがハウスの周りで過ごすようになる。↓ お風呂は魅力的のようです。
 
この頃から、壁ぎわに移動するカエルが出始める。↓
壁に移動すると、日中お風呂に入らない。夕方早くに入りに行く事はある。
 9月10日 全てのカエルは壁ぎわに移動 手すりのカエルはいなくなる。
 手すりのカエルハウスは高温にはならないし、お風呂もあるのに壁に移動するのは、
 壁がより安全と考えるのではないでしょうか。

10月末 朝の気温が5~6℃になると、 壁のカエルはいなくなり、手すりのカエルハウスで1~2日過ごし冬眠する。 これは、朝寒くて壁まで帰れなくなるのだと思う。
 物置に居たのに、手すりに移動したハナ ↓
 
その場所をまとめると↓
デッキの低い所から、奥の高い所に移動する  

10 件のコメント:

  1. へー!成長するに連れて高い場所に居場所を作るようになるんですね!(*^^*)
    高い場所の方が安全というのは、天敵となるヘビや鳥を高い場所からの方が発見しやすく、かつ落下する事で逃げられるからなのでしょうね。
    越冬後の大人になったカエルも暖かくなるとすぐに高い場所に行くのですか?
    越冬前の居場所を覚えているのでしょうか?

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    1. la mugio 様

      ほとんどのアマガエルは、高い所を居場所に選ぶようになり、1歳を過ぎると、屋根の上にも登ります。
      中には、低い所で過ごすアマガエルもいますが、僅かです。

      理由は、そのとおりだと思います。
      高い所にいるアマガエルは、ヘビに狙われると、ギリギリまで引き付けてから、跳び下り逃げるそうです。ある程度高い方が、逃れる確率は高くなるでしょう。
      家の壁を選ぶようになるのは、壁側から天敵は来ないので、前方のみ注意していれば、良いからと思います。
      そして、より人間の近くが、天敵は来ない事が解るようです。

      成長とともに、高く安全な所に移動するのは、本能なのか、学習していくのか、他のカエルを見て真似するのか、分かりません。本能的なものはあると思いますが。

      越冬後の大人のカエルは、直ぐに高い所を選びます。
      5年間で、5匹が冬眠から覚めて戻ってきましたが、そのうちの4匹は、以前いた同じ場所に来ましたから、覚えていたのです。1匹も直ぐ近くにいましたから、覚えていた事は事実です。
      私の観察では、冬眠から覚めると、1~4日して、繁殖行動のため田んぼに行ってしまいます。その後田んぼから帰って来たのは、5匹中、2匹だけでした。

      越冬して、繁殖行動に田んぼに行き、また戻ってきて、前年度と同じ所で過ごすかは、同じ所に帰るアマガエルもいれば、違う所に行くアマガエルもいるようです。
      理由は、帰って来たアマガエルもいましたが、昨年までいなかったアマガエルが来るようになるからです。
      初めてデッキにくるアマガエルも、大人の場合は、早くから壁ぎわの高い所を選びます。

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  2. お転婆さま

    ブログ更新お疲れさまです。

    寒くなっても、ブログであまがえるさんにお目にかかれて幸せです。

    さて、今年も多くのあまがえるさんがお転婆さんのお宅に下宿していましたが、いつの間にか来なくなった子もいたと伺いました。

    主要メンバーは名前がついていたかと思いますが、またお時間があるときで結構ですので、主要メンバーの滞在期間一覧などお願いできましたら幸いです。

    ご検討よろしくお願い申し上げます。

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    1. 竹内様

      アマガエルがいなくなり寂しいですが、こうしてコメントをいただいて、アマガエルの事が考えられるのは、幸せです。

      私が、ここに家を建て住むようになり、直ぐに多くのアマガエルが来るようになったのではありません。1年目から2~3匹がデッキに来るようになり、だんだん増えて10年目位から、10匹位が来るようになり、2010年から観察を始め(ブログは2011~) ピークはその頃で、デッキに10匹、庭は20匹以上いました。それが、昨年(2013)から減り始め、今年はデッキと庭で10匹ほどになりました。田んぼや畑も少なくなっていますから、敷地内だけが、減少している訳ではありません。

      例年は、早くから10匹ほど名前を付けて観察をしますが、冬眠まで確認できるのは、3~4匹です。
      今年は、早くから来てくれたカエルが少なかったので、遅くに来たカエルも名前を付けました。
      滞在期間は、はっきり分かりません。
      と言うのは、変態したばかりは、個体の区別が困難なのです。
      デッキには6月29日から、毎日数匹のアマガエルがいましたが、その中にクロやヤエがいた可能性があります。でも、はっきりと確認できたのは、特徴ある模様が出てからの7月末からです。
      デッキのカエルは、まだ観察し易いですが、リボンやスーのようにデッキ以外のカエルは、高い所に隠れているので発見が難しいのです。リボンは怪我したので、発見できました。それ以前からいた可能性はあります。

      と言う訳で、滞在期間と言うより、私が確認できた期間になります。
      あまり参考にならないかも知れませんがまとめて見たいと思います。
      何年か観察して、まとめて見れば、なにか分ったり、研究課題の手がかりになるかも知れません。

      楽しみに整理してみますので、暫らくお時間を下さい。

      ご提案有難うございました。

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  3. お転婆さま

    ご返信ありがとうございます。

    お名前がついた後のあまがえるで、滞在期間(☆月上旬~◇月中旬頃)などが分かれば、教えていただければ幸いです。

    個人的興味で申し訳ございません。でも、図式化(データ化)すると、何か見えてくるかもしれません。

    ちなみに、リボンちゃんは見えにくいところにいましたが、結構遅い時期まで滞在していたのではないかと妄想しています(笑)

    ご検討よろしくお願い申し上げます。

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    1. 竹内様

      名前を付けたカエルは、写真で、滞在期間は分かりますので、調べます。 2011年はブログに記録してあると思いますので、これも調べてみます。

      リボンは、怪我して放した日(9/8)から、10月20日まで、全く同じ所で、ほぼ毎日姿を見ました。 冬眠までいたのだと思います。
      こんなにきちんといたカエルは、初めてでした。

      どの様なデーターになるか、楽しみです。

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  4. お転婆さま

    ありがとうございます。

    お手間をおかけしてしまい、申し訳ございません。お近くでしたらお手伝いに上がれるのですが・・・

    「アマガエルのお話」は、あまがえるの行動観察に関して、少なくとも国内で最も詳しいサイトと思います。

    アカデミックとは違う角度の切り口で、あまがえるの隠れた能力を解明しつつありますので、お転婆さんの記録は本当に貴重です。

    あまがえるの小さなしぐさには、いろんな秘密が隠れていると思います。私も気づいたこと、発見したことなど、お転婆さんや皆さんにお伝えしてゆきたいと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

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    1. 竹内様

      このブログは、ただアマガエルが可愛くて、見たままを書いています。
      変色の事も、カエルを捕まえて実験れば、簡単にいろいろと分るとおもいますが、それはしないで、あくまで自然の状態を観察して行く方針です。
      その上、生物学も、研究の方法、まとめ方も解らないので、稚拙なものに
      なっています。
      それなのに、貴重などと言っていただけると、とても嬉しくて、やる気がでて、まとめも楽しくしています。
      アマガエルの色の変化も、ご質問していただいた事により、整理でき、居場所により、徐々に変る事が解りました。

      今回も、今年のカエルの滞在期間を見ると、ある仮説? 空想? が生まれました。これからの観察のヒントとなりました。 データーは多い方がいいので、以前の年の滞在期間も調べてみたいと思います。

      これからも、まとめ方、観察の課題など、ご指導よろしくお願いします。
      ありがとうございました。

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  5. お転婆さま

    少し時間が経過しましたが、「居場所」の内容につきまして、ふと思ったことがございましたので、追記させていただきます。

    この後のブログ「変色にかかる時間」等でも取り上げられていますが、やはり、居場所の推移と変色は関係があると思います。

    上陸してしばらくは、体色は(オリジナルの)緑色のままですが、これは、まだ体色調節機能が十分成熟していないためでしょう。

    その間は、葉っぱにまぎれることが唯一の安全策と思います。

    ただし、前後左右どこからでも襲われやすいことが問題です。

    知能も少しずつ発達し、経験も増えると、より安全な空間を探すとともに、何かしらの好奇心も芽生えるのかも知れません。そこで、カエルハウスや人の居住空間にも移動するのでしょう。

    ここで、いったん話題が変わるのですが、「ファミリーレストランの席は、どこから埋まるか?」という話を耳にされたことはございますか?

    答えは、(窓側を含めた)壁側の席から埋まるそうです。

    食事中に外敵に襲われる可能性を避けるため、ヒトには壁を背にして食事する本能があるらしく、壁側(窓側)の席が落ち着くのは、そのような理由によるものらしいです。

    あまがえるも同じで、壁を背後にして、見晴らしの良いところに陣取ることで、危険回避をしやすくする。そのためには、体色変化で見つかりにくくする必要がある。

    こんな理屈で、あまがえるは壁に移動するのではないかと考えています。

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    1. 竹内様

      アマガエルの変色も少し解ってきましたが、早い時間で変色する場合と、ゆっくり変色する場合、夜の場合の違いや、模様の変色がまた複雑で、謎ばかりです。

      ファミレスの事、知りませんでした。
      私も、壁側が空いているなら、無意識でそこを選ぶと思います。本能の仕業なのですね。
      それなら、アマガエルが壁を選ぶのは、当然です。
      木のカエルと言われているアマガエルが、なぜ庭の木にいないで、壁に来るか不思議でしたが、納得です。
      本能もあり、経験もあり、好奇心もあり、壁に来るようになる事が分かりました。

      来年は、壁にカエルハウスを付けて見たいと思います。
      ありがとうございました。

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